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2010年3月 4日 (木)

アクチュアリー記号

アクチュアリー記号、というのがある。私のアイコンみたいな記号だ。

最初にこの記号をみたときは「なんじゃこのカギカッコはー!」とかなりびっくりしたものだ。当然ながら今はふつうに使っている。

実務でも使う。日本で保険商品を作るときは金融庁の認可が必要なのだが、保険料などは「保険料及び責任準備金の算出方法書」(略して算方という)という書類に算式を記載して、その書類を認可してもらう。算方にはこんな記号がびっしり載っている。(なおこれは生保に関しての話だ。損保に関して記号が違うことは知っているが、国際的に統一された記号があるのかどうかは知らない。)

この記号、「国際アクチュアリー統一記号」というやつで、国際的に統一されている。だから海外のアクチュアリーにもこの記号で説明すれば意味は通じる。

以前、海外のアクチュアリーと話をしたとき、私のアイコンのようにaの上についている「¨」をどう読むか、と聞いてみた。"double-dot"と読む人が多かった。"dot-dot"と読む人もいた。フランス語風に"trema"と読むのを聞いたこともある。ドイツ語式の"Umlaut"はまだ聞いたことがない。

さて日本ではどう読むか。圧倒的に多いのは「えーどんどん」である。「えー」はもちろんa、「どんどん」で点を2つ打つ。ものすごくダサい読み方だが、まずこれで通じる。

ただ、一部に方言がある。「へびーえー」という読み方だ。「へびー」はheavy、「重い」という意味のheavyである。aの上に乗っている点が重そうだから、ということらしい。私の知る限りでは「へびーえー」と読むのは1社しかない。海外のアクチュアリーにこの話をすると、ウケはしたが「そんな読み方しないよ」と言われた。

なぜ、いつ頃、そんな読み方が出てきたのか?ナゾである。ご存じの方がもしいたら教えていただきたい。

話は戻って、私が初めて見たときにびっくりした「カギカッコ」は何と読むか?実は読まないのがほとんどである。「えーどんどんのえっくすえぬ」と読むことで、(少なくとも日本では)ほぼ間違いなく通じるし、アクチュアリーにこう言えば私のアイコンの記号を書いてくれるはずだ。

なぜ通じるか。それは、xは「年齢x歳」を、nは「期間n年」を表すからだ。年齢を表す変数はx, yのうちのどちらかだし、期間を表す変数はn, mのうちどちらかだ(場合によってはkやlを使うことがある)。カギカッコは期間に付ける。だから、「えぬ」とか「えむ」と行った時点で、その変数がカギカッコに入っているのはほぼ間違いないのである。

このあたりの「変数の常識」のようなものは、そのうちに別途エントリを上げてみたい。

追記

Twitterで@mushiman2さんからつぎのようなコメントをいただいた:

.@iwk さんのブログに年金現価記号のよみかたが載ってましたが、エーチョンチョン、エートントンもきいたことあります。有名なのは予定維持費の記号βかγや、未経過Pの記載ってのもよく話題にあがりますね。 *TkTw*

エーチョンチョンは私も聞いたことがある。エーテンテンと読む人もいそうな気がするのだが、会ったことがない。

なおコメントの後半にもあるとおり、読み方だけでなく記号そのものにローカルルールがあるのだが、それこそまた別エントリで。

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ある大手外資系のアクと話したたら、自信満々に、そんなのAnnuityだよ、国内生保はダサいな、と言われました。。。

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