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2010年6月24日 (木)

とある…

Toaru_ev

正直に言うと、今回のエントリはこれをやってみたかったというのが第一の理由。ありがとう、とあるジェネレータ

以前は「潜在価値」と訳されていたエンベディッドバリューも、そのままカタカナで書いてもそれなりに通じる程度には浸透してきたように思う。EVというのを見て電気自動車よりエンベディッドバリューを思い浮かべてしまうのは職業病だ。

さてそのEV(エンベディッドバリューのほうね)だが、生命保険会社の企業価値を表すものとされる。簡単な説明としてはアリなのだが、そのせいで少々誤解があるようにも思う。

第一生命上場に関するダイヤモンドオンラインの記事。この中で、次のような言及がある。

第一生命は、保険会社を評価するうえで欠かせないEV(エンベディッドバリュー)を公表している。通常の企業の純資産に当たるもので、保険会社の場合は純 資産相当額に現在保有している契約から将来得られる利益相当額を加味したもの。通常、株価EV倍率(時価総額÷EV)は1倍になるべきものであるが、第一 生命は0.53倍と遠く及ばない。

しかし、株価EV倍率は、そもそも「1倍になるべきもの」ではない。それは、「通常の企業の純資産」と、株式時価総額が一致すべきものではないのと同じ話だ。

その中で端的なものとしては、「将来の新契約の価値」が挙げられる。EVは「現在保有している契約が将来に生み出す収益の価値」なので、将来獲得するであろう契約の価値は含まれていない。

それ以外にも、一般事業会社と同じく、例えばブランドの価値のようなものは含まれていないため、時価総額から乖離する要因として考えられる。

EVはあくまでも財務上の補足情報である。財務諸表で会社のすべてが分かるわけではないのと同じように、EVで会社の価値がすべて分かるわけではない。時価総額とEVの比較をする株式アナリストは多いが、そういった面上の数字にとどまらず、それに何を加味するかが重要視されるようになるだろう。

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