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2011年9月23日 (金)

ラストマネー(第1話)

NHKのドラマ「ラストマネー」、第2話まで見たので、まずは第1話についてコメント。

主人公は清和生命保険株式会社の査定部特殊案件グループに勤める。査定調査に厳格なことで、部内でもやや煙たがられる存在のようだ。

第1話は自動車事故で一家全員が死亡し、保険金を夫と妻それぞれの両親が取り合うケース。同時死亡であれば妻の両親が全額、妻が先に死亡していれば夫の両親と妻の両親が等分に権利がある。

同時死亡における保険金の帰属については判例があるようだ。一方、妻が先に死亡した場合、保険法に規定がある

第46条(保険金受取人の死亡)

保険金受取人が保険事故の発生前に死亡したときは、その相続人の全員が保険金受取人となる。

ということでドラマの骨格になっている法律解釈には問題ないようだ(何様)。

ところが、この第1話で非常に残念なところがある。主人公の向島が、よく依頼する調査員の如月と食事をするシーンで、如月がこういう。

オレだって保険に入ってるけどさ、ひと月の保険金が2万だろ、

アウト。

およそ保険に携わる人間で、保険料と保険金を間違える人間はいない。これは完全にダメだ。

そうは言いながら、「新版 生命保険入門」の初刷でも、表紙折り返しに「保険料不払い問題」と書いてあったりするので、よくある間違いなのかもしれないが。
(なお著者の出口氏の名誉のために言っておくと、その部分は完全に編集者が書いたもので、出口氏はノータッチだそうだ)

さて「ラストマネー」に話を戻すと、未見の方のために結末は書くのを控えるが(といいながらオフィシャルサイトのあらすじにはしっかり結末まで載っていたりする)、なかなか興味深いドラマである。とりあえず第2話のエントリに続く。

追記。

第1話の保険金の帰属については、このドラマのオフィシャルサイトの「よくある質問とお答え」にも載っていた。言及されている平成5年9月7日の最高裁判例とはこれ

一方、上で言及した、同時死亡の場合の最高裁判決の全文はこちら

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