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2011年10月 9日 (日)

ラストマネー(第4話)

全7話のこのドラマ、この回で半分。物語も第1章の終わりということで、本編は大いに盛り上がっている。

が、このエントリでは相変わらず枝葉末節の話を。

第4回は告知義務違反がテーマ。清和生命の保険に加入してからわずか1週間で入院し、ステージIVの膵臓ガンと診断された山之内信夫(ただし山之内本人にはガンと伝えず、胃潰瘍と言ってある)。主人公の向島は、保険の加入時点で山之内が病気を知っていたのではないかと疑う。

疑問に思ったのは、「山之内氏はいったいどういう保険に入っているのか?」だ。

ドラマの中では、告知義務違反でなければ5000万円が支払われるような話になっている。ガンにかかったら保険金が出る、といえばガン保険だろう。三大疾病保険だったり五大疾病保険だったり七大疾病保険だったりするかもしれない。

が、これらの商品の多くは、加入から90日以内にガンと診断された場合には保険金が支払われない(これを「待ち期間」とか「不担保期間」という)。したがってそのような保険であれば、加入後たった1週間でのガン罹患による給付請求とか、査定するまでもなく不支払いとなる。

ただ、会社や商品によっては、「乳ガンだけ」加入から90日以内は支払いません、としているものもある。乳ガンはしこりの有無によって自分である程度診断できるので、ガンになったことを知った上で加入するリスクがあるためだ。ひょっとすると、清和生命の売っているのはそういう保障内容なのかもしれない。

ただそれにしても、本人がガンと知らない中でガン保険に意図的に加入するというのもおかしい。仮に入っていたとしても、山之内本人がガンと知らないのだから、請求しようがない(ドラマでは山之内の妻が、本人から給付金の請求をせっつかれている、と語るシーンがある)。

すると、胃潰瘍でも支払われるような給付、ということになるので、普通の入院給付金なのだろうか。山之内の妻も「給付金はまだでしょうか?」とわざわざ言ってるし。しかしそれでは給付金額は数十万円だ。ストーリーは別に数十万円が緊急に必要、という状況には見えなかったのだが…

結局、もっともらしいのは以下のような想定だろうか。

  • 山之内は自分が余命いくばくもないことを知った上で保険に加入した。
  • ただ、自分が死んだ時に保険金がちゃんと支払われるかどうか不安になったので、入院給付金の請求を通じて、告知義務違反がバレているかどうかを確かめることにした。

でもそもそも、死亡保険金5000万円って、告知書で加入できる金額か? ふつう、医師の診査が必要じゃないか?

うーむ、清和生命の事業方法書が見てみたい…

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コメント

ドラマは観ていないのですが(少々多忙のため)、貴ブログの枝葉末節話は毎回楽しみにしております。
生保関係者は皆さん頷きながら読めるネタではないでしょうか。
最終回まで期待しております。

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