« Rによるアクチュアリーの統計分析(第1章) | トップページ | Rによるアクチュアリーの統計分析(第2章) »

2012年2月16日 (木)

アクチュアリー試験の歴史

アクチュアリー試験の結果が発表されました。合格された方、おめでとうございます。

アクチュアリー試験制度が大幅に改正され、おおむね現在の形になったのは、1989(平成元)年度からでした。

それ以前は1次・2次の区別はなく、次の6科目となっていました。

  • 数学I
  • 保険数学I
  • 法規
  • 数学II
  • 保険数学II
  • 経営

ここで「保険数学」と言っているものは生保数理であって、損保数理や年金数理に該当する科目がありませんが、「法規」と「経営」の問題は生保・損保・年金の各分野から出題されています。

そして当時は、試験制度上の会員資格は「正会員」と「準会員」しかありませんでした。試験に1科目でも合格すると準会員になれます。

しかもこの会員資格は試験制度変更後もそのまま引き継がれています。したがって、現在も「合格科目数1科目の準会員」が、少なくとも理論的には存在します。

さて、1989年度からは、次のように試験科目が変わりました。

1次試験は次の6科目となりました。1次試験に1科目以上合格すると研究会員、すべての科目に合格すると準会員になります。

  • 数学1(確率)
  • 数学2(統計)
  • 保険数学1(保険数学の基礎)
  • 保険数学2(保険数学の応用)
  • 年金数理
  • 会計・経済

2次試験は1次試験の全科目に合格しなければ受験できません。「アクチュアリーとしての実務を行う上で必要な専門知識および問題解決能力を保持しているかどうかを判定するための試験」とされ、保険コース(生保・損保)と年金コースに分かれることとなりました。いずれのコースも受験科目数は2科目です。

1995(平成7)年度試験から、「会計・経済」に「投資理論」が追加されます。

現在の試験と同じ内容になったのは2000(平成12)年度試験から。このとき、

  • 従来の数学1・数学2を「数学」に統合
  • 従来の保険数学1・保険数学2を「生保数理」に統合
  • 「損保数理」を新設
  • 2次試験が「生保コース」「損保コース」「年金コース」の3コースに

と改正されました。

このように見ると、1989~1994年度の試験科目は現在の「数学」「生保数理」「年金数理」の3科目、および「会計・経済・投資理論」のうち0.7科目分程度といえそうです。

同様に、1995年度には投資理論が追加されているので全部で4科目分程度。

現在は5科目。

はい、もうお分かりですね。実質的な試験科目数はずっと増えてきているのです。教科書が改定のたびに厚くなっていくことも考え合わせると、試験範囲は広がる一方と言えるでしょう。つまり、次の教訓が得られます。

  • 受験中の方:早く受からないと、もっと大変になります。
  • 試験の終わった方:正会員という資格にあぐらをかいていると、取り残されます。

自戒を込めて、ということで…

« Rによるアクチュアリーの統計分析(第1章) | トップページ | Rによるアクチュアリーの統計分析(第2章) »

アクチュアリー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/554939/53846342

この記事へのトラックバック一覧です: アクチュアリー試験の歴史:

« Rによるアクチュアリーの統計分析(第1章) | トップページ | Rによるアクチュアリーの統計分析(第2章) »

フォト
無料ブログはココログ
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック