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2012年3月13日 (火)

資産運用比率規制の撤廃

情報がやや遅くなってしまいましたが、2月29日に金融庁からパブリックコメントが出ています。

「保険業法施行規則の一部を改正する内閣府令(案)」等の公表について

内容は以前のエントリでご紹介したとおり、「金融庁アクションプラン」の一環として行われるもので、いわゆる3-3-2規制を撤廃するものです。当時の私は「保険業法施行規則の改正だけで済むのか?」と書いていましたが、第48条と第140条を削除するだけで済ませてますね…

これによって保険業法第97条の2第1項の「内閣府令で定めるところにより計算した額」というのが空振り規定となります。

株式の上限3割・外貨建資産の上限3割・不動産の上限2割の3-3-2規制は撤廃されますが、保険業法第97条の2(および保険業法施行規則第48条の3)に規定する同一人規制は残ることになります。これは集中リスクを排除する観点から存置、ということなのでしょうね。

それにしても「金融庁アクションプラン」の一環として以前から決まっていたこととはいえ、AIJ関係でにぎやかなタイミングで出たのはちょっと微妙ですね。年金資産の運用規制の緩和も、1997年の5-3-3-2規制(安全性の高い資産5割以上、株式3割以下、外貨建資産3割以下、不動産等2割以下)の撤廃から始まったのですから…

しかし、個人的にはこの規制撤廃には賛成です。運用手段を規制することが必ずしもリスクの抑制にはならないし、むしろ何か起こった時には運用の自由度が高いほうがリスク回避の行動も取りやすいと思います。何より「規制上こうせざるを得なかった」と、規制を言い訳にすることができないので、自己責任原則が貫徹します。

逆にこう考えると、AIJ問題で規制強化を唱える人は、むしろ自分達が責任を取らない言い訳を探しているかのようにも感じます…
(AIJについては実態解明が途上ですので、これ以上はコメントしません)

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