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2013年2月26日 (火)

4月からの保険料率改定(続:標準利率改定への対応)

(2013年2月26日 追記あり)

前回のエントリから発表会社がだいぶ増えてきたので再エントリ。

前回、責任準備金の積み立てに用いられる「標準利率」が、今年4月から1.0%に下がる(現在は1.5%)こととなったため、基本的に各社とも予定利率を引き下げる保険料改定を行う(だろうと思われている)ことについて説明しました。

ところが、大半の商品について保険料率を改定しないと発表した日本生命を皮切りに、今回の保険料率改定に関しては各社がさまざまな動きを見せています。

これまでに公表されている内容を見てみましょう。

その前に、注意を2点ほど。

  • ここでの保険料率の改定は「2013年4月からの契約」に関するもので、今すでに契約している保険について保険料が上がるわけではありません。
  • 以下、各社のところに保険料改定の概要を書いていますが、ごく大ざっぱなもので、正確なものではありません。同じ商品でも年齢によって上がったり下がったりするケースがあります。

日本生命(2013年1月21日発表)
http://www.nissay.co.jp/news/2012/pdf/20130121.pdf
長期定期保険と一時払終身保険の保険料を引き上げ。その他は改定せず。

アフラック(2013年1月28日発表)
http://www.aflac.co.jp/news_pdf/20130128.pdf
主力商品のがん保険と医療保険については改定せず。その他の商品は保険料を引き上げ。

住友生命(2013年2月12日発表)
http://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2012/130212.pdf
主力商品のWステージとライブワンは保険料を引き下げ。その他の商品はおおむね引き上げ。転換契約について「転換割引制度」を導入。

メットライフアリコ(2013年2月15日発表)
http://www.metlifealico.co.jp/about/press/2013/130215.html
一時払終身保険(外貨建てや一時払終身医療を含む)の保険料を引き上げ。

ソニー生命(2013年2月19日発表)
http://www.sonylife.co.jp/company/news/24/files/130219_ryouritsu.pdf
定期保険・年金保険は保険料を改定せず。医療保険・がん保険等はおおむね現行並みを維持。その他は保険料を引き上げ。

明治安田生命(2013年2月22日発表)
http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/release/pdf/20130222_1.pdf
主力商品のライフアカウントL.A.などはおおむね現行並みを維持。その他は保険料を引き上げ。

第一生命(2013年2月25日発表)
http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2012_065.pdf
主力商品の順風ライフパワーメディカルは、若年層を中心に保険料を引き下げ。その他はおおむね引き上げ。

このように並べてみると、各社とも主力商品の保険料が上がるのは何とか避けようとする様子が見えます。これは、各社の主力商品は保障性商品が多く、予定利率変更の影響が小さいため、値上げして販売が低下するよりは、自社の収支に少々の負担がかかっても値上げしないことを選択した、といえます。

さらには住友生命や第一生命のように、このタイミングで逆に保険料の値下げを発表した会社もあり、各社の価格戦略がバラついて興味深いですね。発表のタイミングも、「他社の動きを見て戦略を変えたのか?」など、いろいろ想像するところではあります。

そういえば、かんぽ生命については報道で「据え置きを発表」というのを何度も見るのですが、同社のニュースリリースには見つかりません。会社自身がリリースに載せない「発表」ってのがあるんですかね?

  • SankeiBiz (2013年2月13日)
    「4月からの保険料をめぐっては、日本生命保険とかんぽ生命保険が、すでに大半の個人保険で据え置きを表明するなど、価格競争が激しくなってきた。」
  • Business Journal (2013年1月28日)
    「すでに日本生命保険、かんぽ生命保険も主力商品での据え置きを発表しているが、両社に続き3社目となる。」

[2013年2月26日 追記]

さらに富国生命とライフネット生命が発表しました。

富国生命
http://www.fukoku-life.co.jp/news/download/20130226.pdf
「予定利率を引き下げる」としか書いていませんが、なぜか主力商品の「医療大臣プレミア」の保険料は下がっています。にもかかわらず「学資保険の予定利率は変えません!」ということのほうを大々的に書いています。謎です。

ライフネット生命
http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2013/4648.html
こちらはすべての商品の保険料を変えないとのこと。保障性商品だから、さもありなん、という感じでしょうか。

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