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2013年3月 4日 (月)

アクチュアリー社長

人事異動の季節ですね。私は関係ありませんが。

個々の異動にはコメントしませんが、その中で目を引くものがありました。

一見なんの関係もなさそうなこの2社、実はいずれも新社長がアクチュアリーです。

実は、アクチュアリーが社長になるのは意外というほどではありません。現役の社長の中でも、ピーシーエー生命の加藤社長がアクチュアリーです。したがって、4月以降はアクチュアリーの社長が3名ということになります。

アクチュアリーは専門職ではありますが、特に生命保険経理はアクチュアリー的素養を要求されることもあり、財務担当役員をアクチュアリーが務めるケースはしばしばあります。経理の分からない社長というのもアレなので、そう考えるとアクチュアリーの社長が誕生してもなんらおかしくはないわけですね。

現役という意味ではこの3名ということになりますが、過去に遡ればアクチュアリーの社長は結構います。最も有名なところでは、プルデンシャル生命の日本の創業者である坂口陽史氏は、日本人で初めて米国のアクチュアリー資格を取得した人物です。

また、SBIアクサ生命(現ネクスティア生命)の初代社長の木村真輔氏もアクチュアリーです。この方のすごいところは、現役社長時代にアクチュアリー試験(しかも2次試験)を受け、受かってしまったところです。
(正確には社長期間中には2次試験のうち1科目のようですね。それにしても、いったいいつ勉強してたんだ?)

その一方で、アクチュアリーでかつ社長ともなれば、責任は重くなります。もともと経営に対して有事に警報を発するのがアクチュアリーの役割でもあるので、アクチュアリー社長は警報を発する役割と警報を受ける役割を同時に担うことになるわけです。結果的に会社を破綻させ、アクチュアリー会の懲戒委員会にかけられた社長もいます。

やや脅しめいたことを書きましたが、会社全体の経理を見渡すのはアクチュアリーの役割の一つであり、その意味で経営に多かれ少なかれ関与するのはある意味必然です。アクチュアリー社長のみなさんに限らず、我々も常に経営的視点と専門職としての矜持のバランスの中で業務に取り組みたいものです。

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