« 書評:保険業界戦後70年史 | トップページ

2018年11月22日 (木)

三井生命の社名変更

2015年度に日本生命グループに入った三井生命が「大樹生命」に社名を変更するそうです。

新社名の「大樹」は三井生命の主力商品名ですね。

日経新聞の見出しには「90年の伝統」とありますが、実は三井生命はその間にも一度社名変更をしており、1947年から1952年までは「中央生命保険」という社名でした。この経緯は前回紹介した「保険業界戦後70年史」にも書かれています。

財閥系生命保険会社は、第二会社の設立に際し、財閥商号の使用を禁止され、三井生命保険は中央生命保険、住友生命保険は国民生命保険、安田生命保険は光生命保険、野村生命保険は東京生命保険、日産生命保険は日新生命保険というように、商号変更を余儀なくされたのです。(p32)

ここで「第二会社」という表現が出てきていますが、これは保険会社が戦争により壊滅的な打撃を受けたため、再建のために別会社を設立したものです。したがって三井生命の歴史は、正確には以下のようになります。

  • 1914年:「高砂生命保険株式会社」として発足
  • 1927年:三井財閥下に入り、「三井生命保険株式会社」に社名変更
  • 1947年8月:第二会社である「三井生命保険相互会社」を設立
  • 1947年11月:「中央生命保険相互会社」に社名変更
  • 1952年6月:「三井生命保険相互会社」に社名を戻す
  • 2004年4月:株式会社化し、「三井生命保険株式会社」に改組
  • 2015年12月:日本生命によるTOB成立→日本生命グループ入り
  • 2019年?:「大樹生命保険株式会社」に社名変更?

日経新聞で「90年の伝統」と言っているのは1927年を起点としたものですが、「中央生命」への社名変更以外にも正式な法人名という意味では(組織変更などがあるので)けっこう変わっています。ちなみにこの社名の歴史は、生命保険協会の「会員会社の変遷図」を参考にしました。

さて、このほかにも日本生命グループでは、マスミューチュアル生命が「ニッセイ・ウェルス生命」へと社名を変更することを予定しており、さらに代理店向け新会社の設立も発表されています。

2019年度は耳新しい生命保険会社が増えそうですね。

« 書評:保険業界戦後70年史 | トップページ

保険」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/554939/67403624

この記事へのトラックバック一覧です: 三井生命の社名変更:

« 書評:保険業界戦後70年史 | トップページ

フォト
無料ブログはココログ
2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック