世界のIAIGs指定状況(2021.7.2アップデート版)
さて、6月28日に2021年のICSの仕様書も発表されました。これに合わせる形で(なのかどうかは知りませんが)、IAIGsのリストも2021年7月2日現在に更新されています。
IAIGsの指定は最低1年ごとに更新することとなっています。最初のリスト開示が2020年7月1日だったので、今回のリストは2021年版といっていいかと思います。じっさい、IAIGsのグループ数は、これまでの48から49に増加しています。また、IAIGsを有する国または地域(jurisdiction)の数も、16から18に増加しています。
国または地域の数が2つ増えたにもかかわらず、IAIGsの数は1つしか増えていません。ということは、IAIGsでなくなったグループがあるということですね。具体的なIAIGsのリストを見ると、英国のRSA Insurance Group plcがリストから消えています。カナダのIntactとオランダのTrygに買収されたためのようです。
ということで、現在わかっているIAIGsは、国または地域別には次のとおりになります。
- フランス:8グループ
- 英国:3グループ
- ドイツ:3グループ
- オランダ:2グループ
- オーストリア:1グループ
- ベルギー:1グループ
- イタリア:1グループ
- スペイン:1グループ
- スイス:5グループ
- 米国:8グループ
- カナダ:3グループ
- 日本:4グループ
- 香港:2グループ
- シンガポール:1グループ
- オーストラリア:1グループ
- 南アフリカ:2グループ
- 不明:3グループ
不明となっている3グループのうち1つは前回のエントリで述べたとおり米国と思われ、また全体で国または地域の数が18と公表されていることから、あとの2グループは上記に含まれない国または地域となります。この2つの国または地域から今後IAIGsの開示がなされるのか(それともなされないのか)注視していきたいと思います。
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