2022年度上半期のコロナ関連給付
生保各社の2022年度上半期業績が発表されました。その中で以下の会社が新型コロナウイルス関連の保険金等の支払状況を公表しています。
- 日本生命グループ
- 第一生命グループ
- 明治安田生命
- 住友生命グループ
- T&Dグループ
- かんぽ生命
これらの会社について時系列でみてみます。なお、かんぽ生命は2020年度・2021年度の上半期の金額を開示していないため、以下の集計ではかんぽ生命を除いています。
まずは死亡保険金額から。
- 2020年度上半期:55億円(526件)
- 2020年度下半期:153億円(2,220件)
- 2021年度上半期:256億円(3,611件)
- 2021年度下半期:270億円(3,718件)
- 2022年度上半期:244億円(3,790件)
2021年度上半期からは大きな変動なく推移しているように思われます。ちなみに厚生労働省が公表しているデータによれば、日本での死亡者数は次の通りです。
- 2020年度上半期:957人
- 2020年度下半期:7,589人
- 2021年度上半期:8,482人
- 2021年度下半期:10,540人
- 2022年度上半期:16,614人
死亡から支払までは一定のタイムラグがあるので、2022年度上半期の死亡数の増加が生保の2022年度下半期の保険金支払に現れるのかどうかが気になります。
次に入院給付金です。
- 2020年度上半期:10億円(6,546件)
- 2020年度下半期:47億円(42,000件)
- 2021年度上半期:145億円(113,596件)
- 2021年度下半期:409億円(327,329件)
- 2022年度上半期:2,395億円(1,965,900件)
第1四半期に引き続き激増です。ただ、この入院給付金のほとんどがいわゆる「みなし入院」によるものであり、2022年9月26日からはみなし入院の支払対象が重症化リスクの高い人に限定されたことから、2022年度下半期には落ち着くのではないでしょうか。
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